ID-5100D

ID-5100D


ID-5100Dが手に入った
 D-STARは、ハンディのID-51でやっていたのですが、出力が5Wで、ローカルのDVレピータ―アクセスがギリギリでした。また、FM局と話をするには、やはり20WでるFT-857DMの方が使いやすいこともあり、イマイチの状態でしたが、ふとしたことから新古品のID-5100D(50W)が手に入りましたので、使ってみての感想と、ファームウェアの更新について書いてみました。
【形状】
 まず、この機種は、操作・表示部分が本体と完全に独立しており、FT-857のように本体とドッキングすることはできません。また、モービルブラケットは、以前のモービル機のように同梱されていないので、必要に応じて購入することになります。
 また、表示部分は非常に大きく、私の持っている5.5インチスマホと同じくらい高さ(幅)があり、厚みは、2cmほどあり、車載の際は工夫が必要です。
 私は、固定で使うつもりなので、とりあえず、本体は適当に放置し、表示部は、100円ショップで売っていたスマホ置きを使っています。
【感想】
 使ってみての感想ですが、表示部が大きく、これまで使っていたID-51やFT-857に比べると、とても見やすく、写真のように430MHzメインとD-STARレピータ―の同時ワッチなどができます。
 マイクは多機能のものが付属しています。そのマイクのカールコードは硬いです。なお、本体の置き場所によっては、マイクの延長コードが必要ですが、私は、1mのLAN線とLAN線をつなぐアダプター(100円ショップでも売ってます。)で延長することができ、これは点は、便利です。
 GPSでの現在地の把握時間ですが、窓辺においても時間がかかります。部屋の中だと暫く把握できないです。(衛星マークが点滅しているときには、位置がつかめていない。)
 液晶はタッチパネルであるため、操作しやすいです。また、メインとサブのダイヤル、音量、スケルチが独立していてこの点もいいですね。
 固定で、使ってみての一番の問題点は、ファンの音がうるさいです。FT-857やアルインの電源DM-330MVと比較にならないほどの音が出ます。最近のパソコンも静かだしね。もともとモービル機として開発しているものなので、仕方がないかもしれませんが改善を望みます。受信状態でも時間が長くなるとファンが回るので、後で、パソコン用の12V冷却用の大型ファンでも買ってきて、載せてみようかと考えています。

ID-5100のファームウェアを書き換える

 
 このID-5100ですが、前の持ち主が購入しただけで殆ど使わずに、箱に入ったままだったため、ファームウェアが古い状態でした。そこで、更新を行うことにしたのですが専用のデータ通信ケーブルが必要です。ICOM(サポート情報)のHPで書き換えるためのマニュアルを見ると、OPC-2350LU又は、OPC-2218LU、或いは、OPC-1529が必要となっています。最近のパソコンはRS-232Cポートがないので、OPC-1529は使えない場合があるし、私のパソコンには付いてはいますが、使いにくいですしね。OPC-2218LU(Windows10では使えないらしいです。)は、すでに生産中止で、販売されていませんでした。

 結局、USB端子に接続できるOPC-2350LUを購入しました。
 データ通信用端子はリグの裏面にありますので、そこに差し、パソコンは空いているUSB端子に差せば接続は完了です。
 もっとも、ICOMよりID-5100用のファームウェアソフトとファームアップガイド(取説)をダウンロードするのを忘れずに。

 やり方は、このガイドにわかりやすく書かれているので問題なくやれると思いますが、1点だけ載せておきます。
 ソフトを起動させるとCOMポート番号の入力を求められます。COMポート番号は、Windows10の場合ですが、スタートボタンを右クリックし、メニューから「デバイスマネジャー」を選び、「ポート(COMとLPT)」をクリックすると、左の写真のように、USBSerial Port(COM6)のように確認することができます。
 さて、結果ですが、私のID-5100では、左の写真のように、メインCPUが、1.03から1.20になるなどバージョンがUPされています。
 何が変わったかって・・・^^; それは、えーーとICOMのサポート情報をご覧ください。

 簡単には・・・
●レピータリスト、相手局コールサインメモリー、およびGPS メモリーの件数を増加
●オートディマー機能動作を維持・解除する条件設定を追加
●送信時にサブバンドの受信音をミュートする機能を追加
●電源電圧を常時表示する機能を追加
●クーリングファン制御を最適化
 (いくらか静かになりましたよ・・・^^)
●設定した時間帯でバックライトの明るさを切り替える設定を追加

 そうそう、データ通信ケーブルのOPC-2350LUは、私の持っているハンディ機ID-51でも使えるので、やってみることにしました。

デジタル通信はマルチパスに弱いらしい・・・
 私が使っているGPの支柱は、上げ下ろしがしやすいよう、2mのアルミパイプ3本を繋いでいるもを使っていますが、はっきりいって屋根より低い給電部分です。そこで、ローカルが設置っしているDーSTARレピーターに安定してつながるように、このアルミパイプをもう1本足して高くしたら、信号は強くなったにも関わらず、アクセスができなくなりました。FMだと高いほどいいのでしょうが、どうもデジタルはそうでもないらしい・・・(;^ω^)
 結局、支柱を低くして使っています。

ファンの騒音軽減対策
 ID-5100は、固定で使うには、冷却ファンの音がとてもうるさく感じますので、その対策をしてみました。ネットで調べると、リグのファンそのものを交換している方もありましたが、そこまでの根性がないので、今回は、お手軽に済ましています。もちろん、絶対的な対策ではないので、軽減する程度です。

 今日、パソコン店に行く機会があったので、パソコンケース用のファンを購入してきました。
 このケース用ファンは、自作用にパーツとして販売されているものです。回転時の音は静かで、夜間でも気になりません。12Vで動作するので、新たに電源を用意する必要もありません。実際には、リグと同じ、13.8Vで使っています。
 ケースファンの大きは、14cmや12cmなどいろいろあります。今回は、リグと同程度の14cm角にしました。
 このケースファンをリグの上に置いておくだけです。これで、長時間受信時でもリグのファンが回ることはないと思います。残念ながら送信時には、リグのファンが回転しますが、回転時間が短縮できると思います。

結局、モービル機は車で使おう!
 やっぱり、冷却ファンの音には勝てませんでした。アイコムの社員の方に尋ねる機会があったので、質問してみたのですが、わかってはいるらしい。
 固定でID-51を使うことにして、このID-5100を車に乗せました。
 コントロールパネルの取り付けですが、私の愛車は、Hondaのスパイクですが、タバコは吸わないので灰皿を外し、灰皿の取り付けネジを使って、ホームセンターで購入したステンレス製の穴の開いたバーを使って、ネジで固定しています。
 安価に固定できましたが、元々、GPS補足が遅いリグでしたが設置場所が下の方なので更に悪くなった気がします。15分くらいかかる・・・( --)